発表論文
吹抜空間と建築の通風性
アトリウムや階段室などの吹抜空間を、建物内の垂直方向の空気の経路としてうまく利用すると、風がないときにも自然通風効果を発揮します。吹抜空間に十分な日射を取込めると、ソーラーチムニー効果により、さらに通風が促進されます。最近は、自然通風しながら冷房する自然換気併用ハイブリッド空調も出現しました。シミュレーション解析や実測評価により、吹抜空間配置と建築全体の通風性を解析評価するとともに、空調との併用法を研究しています。
そのほか、アトリウム空間の熱溜まり換気法やエントランスからの冬期の外気侵入の問題などについても研究しています。